○アイリッシュダンスって一言で言うと
その歴史は600年とも800年とも言われてるんだけど、もともとケルト民族の住むアイルランドには文字が存在しなかったんだって。物語や歌によって人から人へ伝えられてきたそうで。だから正確なところはよくわからなくて、昔のことはかなりあいまい。ただその長い歴史があって、そして各地域ごとにアイリッシュダンスはいろいろな発展をし、今に伝わってきたらしくいくつかのスタイルいくつかのカテゴリーに分けられる。
ぼくにとってのアイリッシュダンスは・・・上半身を使わず足だけで踊るダンス、というのがベースになり、それに加えておもしろいアイディアがあれば、フォーメーションなりアームスなり足さばきなりを取り入れ、作品的にショーアップを心掛けてます。
○アイリッシュダンスにはどんな種類があるんだろう
アイルランド人がゲール語（アイルランド語）を話していた昔のスタイルで全身を自由に使って踊るダンス。最も古いスタイルらしい。
“シャンノース”はゲール語。英語でいうと“オールドスタイル”っていうんだって。オールドスタイル以前のダンスということでゲール語表記のシャンノースということばを使ってたんだって。
今はどうか知らないけど、僕らが小学生のころは8人1組で踊る“フォークダンス”があったけど、あれそっくりなのがアイリッシュダンスのセットダンス。とても簡単なステップをその曲が終わるまでくり返し踊るといったもの。“オクラホマミキサー”とか“マイムマイム”といったものやったことあるでしょ。実は僕らがやってた“フォークダンス”ってアイリッシュダンスのセットダンスのスタイルをそのまま持ってきたものなんだって。
フィギュアーは形という意味からか、数人のダンサーで輪になったり、8の字を描いたりするダンス。ステップ自体はとても簡単。ケーリーダンスというのを見たことがあるけどあれとよく似ていたなあ。同じダンスなのかな。
伝統的に伝わってきたもの。
トラディショナルなアイリッシュミュージック。
そしてトラディショナルのアイリッシュダンス。ハードシューズのダンスにはブラックバード、セントパトリックスデイ、などがある。CDを買うとセットダンスと表記してあるのがその種の物みたい。
上半身はいっさい使わないで足だけで踊るダンス。
イギリスの支配下にあり、ゲール語を禁止され英語を強制された頃のダンス。ダンスも禁止されたけど、アイルランドの人たちはダンスは生活の一部だったんだって。外を見回ってるイギリス兵に窓越しに見られてもいいように腕の動きをなくしてしまったという話があるんだ。
ステージ用にそしてコンペティション用（競技用）に発展したより高度な足さばきのダンス。上半身はビシッときれいに固定して足の動きだけで観せる為の工夫がふんだんに盛り込まれている。
靴底がやわらかいシューズで、女性用はとても可愛らしく靴底はバレエシューズとそっくり。女の子はいいなあ、あんな可愛いシューズが履けて。そんなこと言ったら女の子達からShoさんも履いたらどうですかなんてからかわれたことあったけど、恥ずかしいや。男性用のシューズはジャズシューズにヒールがついたもの。だから男性はソフトシューズのダンスを踊るとき時折ヒールを当てて音を出すんだ。
しっかりとしたシューズでつま先とかかとの部分に音の出る素材がついてる。その素材というものはグラスファイバーやプラスティックみたい。ハードシューズのダンスがアメリカに渡ってタップダンスになったという話だよ。
ハードシューズで踊るダンスの組み合わせで、まずは右側のステップを長さはこれといって決まってないけど例えば8小説（A）左側のステップを8小説（A'）それに続けて8小説より長いフレーズ（B）（8小説より長ければいいんだけど普通は16小説）そしてそれらを反対の足で続けた踊り方なんだって。つまりA＋A'＋B→B'＋A'＋Aというパターン。コンペティションではA＋A'＋Bだけを踊るって聞いたことあるよ。
アイリッシュダンスカンパニーのステージや、アイリッシュダンスをモチーフにしたステージでは、“モダンスタイルのアイリッシュ・ステップダンス”という枠をに縛られることなくかなり自由なステップやフォーメーション、それに加えてアームス（腕振り）を使った作品を観ることが出来る。こういうのも“モダンスタイルのアイリッシュ・ステップダンス”というカテゴリーなのかな。
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